演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

PS不良患者に対する治療選択に影響する因子とは?

演題番号 : O29-6

[筆頭演者]
市川 靖子:1 
[共同演者]
斎藤 直樹:1、坂本 貴彦:1、森 竜久:1、深澤 陽子:1、本田 健:1、太田 修二:1、住本 秀敏:1、関 順彦:1、江口 研二:1

1:帝京大学医学部内科学講座腫瘍内科

 

【背景】進行再発固形がんの場合、化学療法が推奨されるのはPerformance Status(PS)良好症例である。しかしPS良好例と同等数のPS不良症例を診療し、best supportive care(BSC)や減量を考慮した化学療法を行うことも少なくない。ECOG PSは、判断する者の主観が大きく影響する基準で、同一患者を異なる医療者で診断するとPSが変化する可能性が少なからずあると考えられる。また、PS2に対する標準化学療法は画一されたものではない。【目的及び方法】自験症例についてレトロスペクティブに、PS2の判断理由、癌そのものによるPS低下か、合併症に伴うPS低下か、PS低下の診断理由により治療選択に影響はあったかを明確にすることを目的として解析を行った。【結果】当科で2008年3月~2013年11月までに診療した非小細胞肺がん患者225名中、PS2は30例(13%)で、その中の20例に化学療法を施行していた。化学療法施行例中、EGFR遺伝子変異3例を除き、11例に初回治療として白金製剤併用化学療法を行っており、白金製剤併用療法施行症例のPS2と判断した理由(複数回答可)は、「疼痛 」4例、「胸水」2例、「脳転移」1例の計7例が癌によるPS低下と診断されていた。その他のPS2の判断理由は、「肺気腫」1例・「労作時呼吸困難」 1例・「皮膚筋炎」 1例と合併症に伴うPS低下と、原疾患と合併症のいずれにも伴う「倦怠感」が2例であった。白金製剤併用療法施行時の完遂率は50%以上あった。【考察】PS低下症例の中で、化学療法可能な患者選択を行う因子については、当科では基本的に、癌によるPS低下であれば白金製剤併用化学療法を考慮し、合併症に伴うPS低下では単剤もしくはBSCを検討していた。高齢、重複癌、合併症はPS判断に影響する因子と考えていた。PS不良症例に対し、化学療法及び白金製剤併用化学療法を完遂できる因子は存在すると考えられた。当科におけるデータと文献的考察を加えて、PS不良症例に対する化学療法施行患者の選択因子、単剤療法か併用療法かの選択因子について発表する。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:診断

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