演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

2cm以下のpN0肺癌切除症例の再発に関する検討

演題番号 : O29-2

[筆頭演者]
田中 司玄文:1 
[共同演者]
吉田 武史:1、徳田 尚子:1、渡辺 裕:1、木村 慎太郎:1、平方 智子:1、家田 敬輔:1、諸原 浩二:1、深井 康幸:1、岡田 朗子:1、和田 渉:1、片山 和久:1、大澤 秀信:1、保田 尚邦:1

1:伊勢崎市民病院外科

 

診断技術の進歩に伴い、2cm以下の肺癌が多く発見されるようになったが、pN0症例でも切除後1-2割で再発を認める。ガイドラインでは術後補助化学療法は不要とされるが、再発しやすい症例を予見できれば補助療法が有効な可能性がある。現在のUICC分類では、2cm以下でpN0の肺癌症例は、臓側胸膜弾力膜を超えていない場合はT1aでありIA期に分類されるが、弾力膜を超えている場合にはT2aでありIB期に分類され、胸膜浸潤は予後因子のひとつである。一方T1a-T2aN0症例では胸膜浸潤の有無はOSやDFSに有意な影響がないとの報告がある。
2cm以下のN0肺癌切除例について、臨床病理学的に再発因子を検討した。
【対象と方法】1998~2011年に当院で手術を施行した長径2cm以下のpN0肺癌症例を対象とした。ただし以下の症例は除外した ①中枢型肺癌 ②Pure GGO症例 ③フォローが2年未満。
【結果】全症例135例中再発例は20例(14.8%)。各因子別の再発率は以下のとおりである。
性別:男性11/63 vs 女性10/72 (n.s)。年齢:75歳未満13/99 vs 75歳以上7/36 (n.s)。
腫瘍径:10mm以下3/21 vs 11mm以上17/114 (n.s)。
組織型別:腺癌17/113、扁平上皮癌3/19例、大細胞癌0/2例、その他0/3例 (n.s)。
術式別では肺葉切除18/116例、区域切除0/8例、部分切除2/11例 (n.s)。
胸膜浸潤 pl0 :11/ 116(9.2%)、pl1-3: 8/20 (40%) p<0.001
リンパ管侵襲:なし 8/101(8.0%) あり ly+ 12/34 (35.3%) p<0.01
血管侵襲:なし 11/117(9.4%) あり 9/38 (23.7%) p<0.05
【結論】長径2cm以下のpN0肺癌症例における再発形式を検討した結果、胸膜浸潤例とリンパ管浸潤例、血管浸潤例で再発率が有意に高かった。今後さらに症例を増やし、術後化学療法の有用性も含めた再発予防策について検討したい。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:手術療法

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