演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

CY1進行胃癌に対する治療戦略とその成績

演題番号 : O19-6

[筆頭演者]
新海 政幸:1 
[共同演者]
今野 元博:1、村瀬 貴昭:1、曽我部 俊介:1、錦 耕平:1、牧野 智紀:1、岩間 密:1、白石 治:1、安田 篤:1、今本 治彦:1、奥野 清隆:1、古河 洋:1、安田 卓司:1

1:近畿大学医学部外科

 

(背景と目的)
広範囲なリンパ節転移や他臓器転移を有していない場合でもCY1胃癌の予後は不良で、標準的治療は確立していない。
我々は他の非治癒因子を有さないP0,CY1症例の予後を改善する目的で腹腔内化学療法と逐次全身化学療法を併用する治療戦略を行ってきたのでその成績を報告する。
(対象と方法)
2007年より診断的腹腔鏡によりP0CY1と診断した症例に対して、PTX80mg/m2腹腔内投与し、7日目よりPTX50mg/m2i.v. Day1,8、S-1 80mg/m2 Day 1-14 を3週毎に投与した。2コース施行時にNC以上であれば、計5コース施行し、再度診断的腹腔鏡を施行した。P0CY0が得られれば、胃切除術を施行した。また、Histolical controlに2004年から2006年で術前化学療法なしで、手術を行ったP0CY1 12症例を用いた。
(結果)
症例は9例、男性7例、女性2例、年齢中央値63歳。腹腔内および全身化学療法による副作用は軽微であり、全身化学療法施行時に1例のみにGrade3以上の好中球減少を認めた。
PD以外の8例に再度診断的腹腔鏡を施行した。全例P0CY0であり、胃切除術施行した。術後合併症は認めなかった。組織学的奏功度はCR1例、PR4例、NC3例であった。術後補助療法として8例全例にweekly PTX 80mg/m2 i.v.
1コース施行に続きTS-1を投与した。8例中1例に播種再発を認めるも、7例は現在も無再発生存中であり、全術前化学療法例の3生率は88.9%、5生率は77.8%であった。観察中央期間1576日。
一方、Historical controlである術前化学療法のないP0CY1手術症例は術後補助療法として12例中9例にTS-1を投与したが、1生率は50%、2生率は25%であった。
(結語)
CY1進行胃癌においても、腹腔内化学療法+逐次全身化学療法による術前化学療法、さらに根治切除後のPTX,TS-1を用いた術後補助療法による集学的治療により予後が改善される可能性がある。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:集学的治療

前へ戻る