演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

StageⅢ胃癌に対するdocetaxel+S-1術後補助化学療法(3か月投与)の第2相試験(OGSG0604)

演題番号 : O19-3

[筆頭演者]
木村 豊:1,2 
[共同演者]
田村 茂行:2,3、藤谷 和正:2,4、松山 仁:2,5、辻 毅:2,6、飯島 正平:2,7、川瀬 朋乃:1,2、小林 研二:2,7、井上 健太郎:2,8、黒川 幸典:2、下川 敏雄:2、古河 洋:2

1:市立堺病院外科、2:大阪消化管がん化学療法研究会、3:独立行政法人労働者健康福祉機構関西労災病院外科、4:地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立急性期・総合医療センター外科、5:八尾市立病院外科、6:独立行政法人労働者健康福祉機構和歌山ろうさい病院外科、7:公立学校共済組合近畿中央病院外科、8:関西医科大学附属枚方病院外科

 

【背景】StageII/III胃癌の術後補助化学療法としてS-1療法が標準治療であるが、Stage IIIA/IIIB(胃癌取扱い規約第13版) 胃癌の治療成績はまだまだ十分ではなく、新たな治療戦略が必要である。これまでOGSGでStage IIIA/IIIB胃癌に対するdocetaxel(DTX) +S-1併用療法による術後補助化学療法は安全に施行可能であることを報告してきた。今回、最終の生存解析結果について報告する。
【方法】D2リンパ節郭清を伴うR0切除後のStage IIIA/IIIB 胃癌を対象とした。S-1:80mg/m2/日をday 1-14、DTX:40mg/m2をday 1に投与し、3週を1 cycleとして4 cycle行った。その後、S-1 :80mg/m2/日を4週投与2週休薬のスケジュールで、術後1年まで投与した。主要評価項目はDTX+S-1による4 cycle投与の治療完遂率とし、副次的評価項目はS-1の1年間投与の完遂率、安全性、無病生存期間(DFS)、全生存期間(5年生存率[5生率])とした。
【結果】2007年5月から2008年8月までに53例が登録、2例が不適格のため除外された。年齢中央値は65歳、Stage IIIAが35例(68.6%)、Stage IIIBが16例(31.4%)であった。S-1 + DTX療法4 cycleの完遂率は80.4%(95%CI:66.9-90.2%)、S-1の1年間投与の完遂率は66.7%(95%CI:49.8-76.9%)であった。治療関連死は認めなかった。grade 3以上の有害事象は、血液毒性では好中球減少:49.1%、発熱性好中球減少:9.4%、非血液毒性では食欲不振:9.4%、倦怠感:5.7%、悪心:5.7%であった。全体のDFSは62.4%(95%CI:50.4-77.3%)、5生率は68.3%(95%CI:56.6-82.4%)であった。Stage別では、DFSはStage IIIA:68.1%(95%CI:54.2-85.6%)、Stage IIIB:50.0%(95%CI:30.6-81.6%)、5生率はそれぞれ73.9%(95%CI:60.4-90.1%)、56.2%(95%CI:36.5-86.7%)であった。
【結語】Stage IIIA/IIIB胃癌に対するDTX+S-1併用療法による術後補助化学療法は、ACTS-GCの結果と比較しても治療完遂率を低下させることなく、安全に施行可能であり、生存率の向上も期待できる結果であった。DTX+S-1併用療法は、Stage IIIA/IIIB胃癌に対する術後補助化学療法の第III相試験の候補となり得る。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

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