演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

切除不能進行再発大腸癌化学療法施行例における小野寺式栄養指数の有用性

演題番号 : O14-3

[筆頭演者]
池谷 哲郎:1 
[共同演者]
渋谷 雅常:1、前田 清:1、菅野 兼史:1、永原 央:1、大谷 博:1、木村 健二郎:1、豊川 貴弘:1、天野 良亮:1、久保 尚士:1、田中 浩明:1、六車 一哉:1、大平 雅一:1、平川 弘聖:1

1:大阪市立大学大学院腫瘍外科

 

癌患者において栄養や免疫は癌の進行に大きく関与している。それ故、担癌患者において栄養状態や免疫状態を知ることは予後の予測や治療方針の決定のために有用である。小野寺式栄養指数(Onodera's Prognostic Nutritional Index:OPNI)はこれまで術後の合併症予測因子として用いられてきたが、今回我々は切除不能進行再発大腸癌に対する化学療法施行症例に対し、OPNIの予後予測因子としての有用性に関する検討を行った。
対象は2007年から2012年に当科にて切除不能進行再発大腸癌に対して1次治療としてFOLFOX、FOLFIRIまたはXELOX療法等を行った80例。内訳は22例が再発大腸癌で、58例が切除不能進行大腸癌であった。平均年齢は63歳。男性44名、女性36名であった。
OPNIは血清アルブミン値(g/dl)×10+末梢血リンパ球数(/mm3)で算出した。中央値は46.3(31.2-62.4)であった。今回我々はOPNIと生存期間中央値からROC曲線を用いてカットオフ値を44.5に設定した。OPNI高値群および低値群に分類し、OPNIと予後との関連について検討を行った。
全生存期間に関して検討したところ、化学療法施行前のOPNI高値群は低値群と比較し有意に予後良好であった(p<0.01)。さらに化学療法施行前と化学療法施行8週後のOPNIについて検討したところ、治療前高値群に関して、OPNIを治療後も維持しえた群は治療後低下を認めた群と比較して有意に予後良好であった(p=0.03)。
切除不能進行再発大腸癌に対する化学療法施行症例においては宿主の免疫・栄養状態が重要であり、OPNIは切除不能進行再発大腸癌の化学療法施行症例において有用な予後予測因子である可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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