演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

pStage Ⅰ症例の予後についての検討~サブタイプは予後因子となるか~

演題番号 : O11-5

[筆頭演者]
四元 大輔:1 
[共同演者]
相良 安昭:1、大井 恭代:2、松方 絢美:1、川野 純子:1、寺岡 恵:1、金光 秀一:1、馬場 信一:1、安藤 充嶽:1、松山 義人:1、相良 吉昭:1、雷 哲明:1、相良 吉厚:1

1:社会医療法人博愛会相良病院乳腺・甲状腺科、2:社会医療法人博愛会相良病院病理診断科

 

(目的)検診の普及もあり小腫瘍径リンパ節転移陰性乳癌の患者は増加しており、その予後は概ね良好とされている。一方、サブタイプは予後因子であるが、小腫瘍径リンパ節転移陰性乳癌患者では不明である。今回pStage I症例の予後について検討した。(対象と方法)2002年1月から2011年12月までに手術を施行したpStage I、1227症例が対象。術前薬物療法、pT1mic症例、両側乳癌、異時性乳癌は除く。観察期間中央値52ヶ月。pT1a:175症例(14.3%)、pT1b:292症例(23.8%)、pT1c:760症例(61.9%)で、Luminal A(899症例:73.3%)はHR(+)HER2(-)、核異型度1、2、Luminal B(HER2-)(42症例:3.4%)はHR(+)HER2(-)、核異型度3とした。その他Luminal B(HER2+)(109症例:8.9%)、HER2 type(76症例:6.2%)、TNBC(101症例:8.2%)。(結果)平均年齢58.5歳。再発は30症例(2.44%)でpT1a:2症例(1.14%)、pT1b:2症例(0.68%)、pT1c:26症例(3.42%)。サブタイプ別ではLuminal A:10症例(1.11%)、Luminal B(HER2-):4症例(9.52%)、Luminal B(HER2+):4症例(3.66%)、HER2 type:1症例(1.31%)、TNBC:11症例(10.89%)でLuminal B(HER2-)とTNBCが多く有意差あり。Kaplan-Meier曲線によるRFSのlog-rank検定でLuminal B(HER2-)とTNBCは有意に予後不良。pT1aではサブタイプ間で有意差はなかったが、pT1bでLuminal B(HER2-)が、pT1cではLuminal B(HER2-)とTNBCが有意に予後不良。Cox解析によるRFSは単変量解析で、pT1c、核異型度3、Luminal B(HER2-)、TNBC、ER陰性、PgR陰性が有意で、多変量解析ではpT1c、TNBCが有意であった。pT1aとpT1bの解析(467症例)において、再発4症例(0.86%)は、Luminal A:2症例(0.56%)、Luminal B(HER2-):1症例(14.28%)、HER2 type:1症例(2.86%)で、Luminal B(HER2+)とTNBCでは再発なし。HER2(+)73症例の再発は1症例(1.37%)。Kaplan-Meier曲線によるRFSは、pT1aとpT1b間で有意差なかったがサブタイプ別ではLuminal B(HER2-)が有意に予後不良。Cox解析によるRFSは単変量解析で核異型度3、ly因子とLuminal B(HER2-)が有意で、多変量解析ではly因子のみ有意であった。(結語) pStage IにおいてpT1c、TNBCは独立した予後因子であった。サブタイプは腫瘍径にかかわらず重要な予後因子である可能性がある。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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