演題抄録

制吐薬適正使用ガイドライン改訂のためのコンセンサスミーティング

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

抗がん薬化学療法における制吐療法を効果的に行うための多職種連携

演題番号 : CM2-8

[筆頭演者]
中川 和彦:1 

1:近畿大学医学部腫瘍内科

 

制吐薬適正使用ガイドラインは抗がん剤化学療法に携わる医師を中心とした医療チームがどのように制吐剤を使用するべきかを我が国における医療環境を踏まえて日本癌治療学会が提示したものである。この適正使用ガイドラインは医師だけでなく看護師、薬剤師など職種を超えた幅広い有識者により編纂されたものであり、その結果、幅広い職種のがん専門医療人に参照される所となり、抗がん剤化学療法を受けるがん患者の苦痛軽減に貢献するところとなったのは間違いあるまい。しかし、更なる貢献を求めるためには、抗がん剤化学療法に携わる個々の医療人が単独で本制吐薬適正使用ガイドラインに従って適切な制吐剤を使用するだけでは、本来あるべき制吐治療の効果を最大限に発揮することはできないことも確かだろう。極めて重要なことは、適切な制吐療法が職種を超えた適切でこうか的な連携のもとに実施されるべきことである。一体どれだけの抗がん剤治療実施施設で適切なアセスメントシートによるリアルタイムのフィードバック体制とそれに対応した対処体制を確立しているだろうか?今回の制吐薬適正使用ガイドラインがその様な医療チームの連携の在り方に強く言及しているかと問われるとそうではないと言わざるを得ないし、私達の周りの現実的な医療現場の実態を見ても職種間連携が十分などとはとても言えないだろう。ここでは、近畿大学医学部腫瘍内科を中心としたがん薬物療法における制吐療法の職種間連携の実態調査結果について紹介する。更に、その中で特に参考となる症例については具体的な制吐療法と職種間連携の実態を紹介し、よりよいチーム連携に基づく制吐療法を提案すると共に、次回制吐薬適正使用ガイドライン改定に向けての提言を示したい。

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