演題抄録

制吐薬適正使用ガイドライン改訂のためのコンセンサスミーティング

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

看護職からみたガイドラインの認識と役割

演題番号 : CM2-6

[筆頭演者]
飯野 京子:1 

1:国立看護大学校成人看護学

 

背景と目的:がん治療およびがん患者の病態進展に伴う悪心・嘔吐の頻度は高く、がん医療に関わる看護師は制吐薬の適正な使用に関して理解して臨床実践を行うことが重要である。また、がん治療の多くが外来で実施されるようになり、制吐薬の適正使用には、患者のセルフマネジメントを促す役割が一層重要になってきている。適切な制吐薬使用に関する看護師の認識と役割について、制吐薬適正使用ガイドラインに関する調査結果や臨床実践をふまえて報告する。
方法:制吐薬適正使用ガイドラインに関する看護職の認識について、平成24年度に実施した、日本癌治療学会、日本緩和医療学会、日本造血移植学会、日本放射線腫瘍学会及びに日本臨床腫瘍学会(五十音順)の所属会員を対象とした制吐薬適正使用ガイドラインアンケートの職種別サブ解析を踏まえ、看護職の特徴を分析し報告する。さらに、看護職が制吐薬使用に関して日常的にどのような役割を果たしているかという視点でガイドラインの役割について考察したい。結果:調査結果は、医師、看護師、薬剤師で1,529名の回答を得たが、そのうち看護職の回答は111名(7.3%)であった。ガイドラインが発行されていることは、84名(76%)が知っており、主に学会・研究会・講演会で情報を得ていた。しかし、そのうち21名(25%)は読んでおらず、ガイドラインを活用できていないことが示された。臨床においてほぼガイドラインに沿って診療していると回答したのは15名(23.8%)であり3職種の中で最も低かった。自由記述は、10名の看護師から得られ、「ガイドラインの有用性や活用方法を周知する必要性」、「制吐薬の適正な使用は多職種で協働が重要であることを認識する必要性」、「分かりやすい内容にする必要性」などの意見があった。考察:調査対象看護師は、制吐薬適正使用ガイドラインについて認知度は高いが、活用できていないことが分かった。その背景として、ガイドラインの有用性や活用方法を周知することや、多職種チーム協働に関する検討事項が示唆された。その他、臨床における制吐薬使用における看護師の役割を踏まえて考察したい。

前へ戻る