演題抄録

制吐薬適正使用ガイドライン改訂のためのコンセンサスミーティング

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

CQ14「悪心・嘔吐と関連する因子にはどのようなものがあるか」

演題番号 : CM2-1-4

[筆頭演者]
佐伯 俊昭:1 

1:埼玉医科大学国際医療センター乳腺腫瘍科

 

背景:2010年度版制吐薬適正使用ガイドラインでは、悪心・嘔吐と関連する因子として、治療関連因子と患者関連因子を示している。治療関連因子は、抗がん薬の種類、および投与量、放射線照射部位である、患者関連因子としては年齢、性別、アルコール摂取量があり、推奨グレードはC1とされている。推奨度を決定した際の引用文献は、全て日本人以外の研究から得られた論文であった。目的:治療関連因子では、人種差が認められる抗がん薬の催吐性について明らかにする。また、日本人がん患者関連因子のデータを解析し、推奨度の再検討を行う。方法:治療関連因子は、2010年以降に承認された抗がん薬を対象とする。また、患者関連因子の検討は、2010年から2014年までに発刊され、PubMedにより、Japanese、CINVをキーワードとして検索した論文を検索した。結果:2010年以降承認された薬剤は、乳がん治療約:ABI-007(アブラキサン)、LY188011(塩酸ゲムシタビン) 、 E7389(エリブリン)であった。大腸がん治療薬:パニツムマブ、胃がん治療薬:ゼローダ(カペシタビン)、ハーセプチン(トラスツズマブ)、腎細胞がん治療薬:トーリセル(テムシロリムス、エベロリムス(RAD001)、多発性骨髄腫: レナリドミド 膀胱がん再発予防:PMCJ-9/イムシスト、染色体5qの欠失に関連したMDSによる貧血:レナリドミド の12品目であり、7品目が新規の抗がん薬であった。
また、PubMedから4件の論文が検索された。主として、患者関連因子について報告されたものが1篇あった。考察:2015年版の改訂に際し、治療関連因子は、新規の7品目についての催吐性リスクの検討が必要と思われた。また、患者関連因子に重点を置き、日本人特有の関連因子の特徴を明らかにする必要がある。

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