演題抄録

制吐薬適正使用ガイドライン改訂のためのコンセンサスミーティング

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

CQ4、5:がん薬物療法後の急性・遅発性の悪心・嘔吐をどのように予防するか

演題番号 : CM2-1-3

[筆頭演者]
青儀 健二郎:1 

1:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター乳腺・内分泌外科

 

2010年に上奏された日本癌治療学会制吐薬適正使用ガイドラインにおいては、急性嘔吐に対しては、高リスク催吐性薬剤(催吐性90%より上)でアプレピタント、5-HT3受容体拮抗薬、デキサメタゾンの併用が、中等度リスク(30-90%未満)で5HT3受容体拮抗薬とデキサメタゾンの併用が、また遅発性嘔吐に対しては、高リスク薬剤はアプレピタントとデキサメタゾンの併用が、中等度リスク薬剤ではデキサメタゾン単独使用がそれぞれ推奨されている。その後いくつかのエビデンスの積み重ねがあったため、2015年版として「CQ4、5 がん薬物療法後の急性・遅発性の悪心・嘔吐をどのように予防するか」について現在改訂を行っている。その際今回の改訂に際しては、従来参考にしてきた海外のガイドラインとは異なり、できるだけ本邦のニーズ・現状に沿ったガイドラインを作成することを目標とした。すなわち本邦のエビデンスレベルの高い試験結果を取り上げ、本邦患者にとって関心が強い悪心コントロールにも注目した。一例として本邦で行われた高度リスク抗がん薬に対して、パロノセトロン,デキサメタゾン,アプレピタント併用群と,グラニセトロン、デキサメタゾン、アプレピタント併用群の制吐効果の比較を行った第Ⅲ相試験(TRIPLE試験)では、パロノセトロン群がグラニセトロン群に比べ、有意に遅発性悪心・嘔吐を抑制した結果は重視した。また本邦で用いられることの多い経口抗がん薬の遅発性悪心・嘔吐のコントロールや、日常頓用で用いる制吐薬、さらには制吐薬のもつ有害事象についても記載を行うこととした。今回のコンセンサスミーティングでは、これらの改訂ポイントについて述べたい。

前へ戻る