演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

診療情報管理士による外来化学療法における副作用の集計方法改善への取り組み

演題番号 : P82-6

[筆頭演者]
桐畑 利考:1 
[共同演者]
河野 えみ子:2、山下 博民:2、西岡 良子:3、神原 達也:4、吉田 秀行:4、生田 明子:5、吉田 良:4

1:関西医科大学・香里病院・医療情報部、2:関西医科大学・香里病院・薬剤部、3:関西医科大学・香里病院・看護部、4:関西医科大学・外科、5:関西医科大学・産婦人科

 

【はじめに】当院では,外来化学療法患者の抗がん剤による副作用対策を,レジメン毎に有害事象共通用語基準(CTCAE)に基づいて、grade別で集計を行っている。副作用の情報は統一した内容が入力できるように専用の定型書式(以下,テンプレート)を使用し、看護師が電子カルテに記録している.集計を開始した当初は,看護師が集計を行い,完成までに約8時間を要するために業務の負担となっていた.また,手入力での作業のためにミスなどの発生が危惧され,正確な副作用の発生状況を把握できていない可能性もあった.そこでデータ作成や分析を職務とする診療情報管理士が全面的に関与することで,臨床データの解析や業務の効率化を図ることが可能となった.今回の我々の取り組みと成果について報告する.
【対象】外来で化学療法を施行した消化器外科,乳腺外科,泌尿器外科の患者データ.
【方法】化学療法室担当看護師の業務負担軽減を検討するために,看護師に対してヒアリングを行った.テンプレートの副作用情報を電子カルテのデータベース(以下,DB)から直接抽出することで,副作用統計の解析精度を上げることができると考え,薬剤師らの協力を得てテンプレートにレジメン名やレジメン開始日の項目を追加して検討した.
【結果】レジメン毎に投与期間および副作用情報のデータ結合が可能となり,各副作用を1クール毎の最も高いgradeで求めることが可能となった.また,DBから直接データ抽出を行うことで,データ解析作業が効率化され,全体業務の簡略化と作業時間の短縮を図ることができた.
【考察】外来での抗がん剤治療は,副作用の発生を予測して対応していくことが重要である.そのため,副作用の発生状況を正確に把握することが求められている.検討前の集計方法では,1クール毎の集計ができずに,どの程度のgradeの副作用が何名の患者に発生しているのかを把握することが困難であった.しかし,診療情報管理士が介入したことで,臨床に即した集計方法によるデータ作成が可能となった.
今回の取り組みに関して,定期的に院内委員会で報告を行っている.今後も検討を行い,患者が安心して治療を受けられるように,臨床に有益なデータを提供していくことで,チーム医療を側面から支えていきたいと考える.

キーワード

臓器別:その他

手法別:チーム医療

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