演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

がん治療のインターネット情報の信頼度に関する調査研究

演題番号 : WS96-5

[筆頭演者]
勝俣 範之:1 
[共同演者]
小笠原 涼:2、赤石 優子:2、豊岡 達志:2、横山 雄章:1、門倉 玄武:1

1:日本医科大学・武蔵小杉病院・腫瘍内科、2:日本医科大学・医学部・医学生

 

目的
がん治療の進歩に伴い、外科治療、薬物療法、放射線治療など治療法の選択肢の幅が広がっている。がん治療においてどの治療法を選択すればいいのかは患者にとって大きな問題である。がんの治療法についてインターネット情報の信頼度を調査し評価する。

方法
インターネット情報としてネット検索ツール「Google」と「Yahoo」を使用、検索キーワードとして「がん治療」、「がん 治る」の2つについて検索をかけ、トップ20に入るサイト情報。上記検索を5大がん(肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん)でも同様の検索を行う。情報の信頼レベルとして、A,B,Cの3段階に評価する。レベルA:信頼できるサイト(各種がんの診療ガイドラインに沿った情報であることの記載がある)、レベルB:A、Bに該当しないもの、レベルC:危険・有害なサイト(保険が効かない自由診療かつ、厚生労働省が指定する先進医療に指定されていない、体験談が載せられているなど)の3段階に評価する。評価者:医学生、一般人(患者関係者など)が3人一組となり、評価する。評価者は、事前にがん専門医(腫瘍内科医)より、評価方法について、あらかじめ30分のレクチャーを受ける。3人の評価が一致していた場合はその信頼レベルに決定、それぞれの評価が異なっていた場合は話し合い、最終的にレベルを決定する。また、普遍性を確かめるために別の3人でも同様の評価が得られるか検証する。評価者とは別に、がん専門医(腫瘍内科医)2名が個別に評価する。2名の評価が一致しない場合は、話し合い最終的にレベルを決定する。プライマリーエンドポイント:一般評価者とがん専門医との情報信頼度レベルの一致率、セカンダリーエンドポイント:信頼度レベルが高いもの、低いもの情報に関する実態と傾向

結果
「がん治療」をキーワードにトップ20を検索。専門医評価、医学生による評価を行った。専門医による評価は、レベルAが3つ(15%)、Bが8つ(40%)、Cが9つ(45%)であった。医学生評価との一致率は、全体で17/20(85%)であった。レベルAはすべて一致。レベルBで不一致が2つ、レベルCで不一致が1つであった。

結論
がん情報の信頼度評価は、医学生でも十分に可能であると考えられる。今後、キーワードをさらに広げて解析をしていく。一般人の評価者でも解析をしていく。

キーワード

臓器別:その他

手法別:患者支援

前へ戻る