演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

膵癌切除後再発の長期生存例の検討

演題番号 : P39-1

[筆頭演者]
平下 禎二郎:1 
[共同演者]
松本 敏文:1、板井 勇介:1、久保 信英:1、廣重 彰二:1、川中 博文:1

1:独立行政法人国立病院機構別府医療センター・消化器外科

 

【背景】膵癌切除後の再発症例は生存期間が短く、さらには術後であるため最大限の化学療法を行うことが困難であることが多い。また化学療法によってPRとなることも少ない。今回われわれは膵癌切除後再発症例を長期生存例を中心に検討したので報告する。
【対象と方法】別府医療センターで2010年~2014年に膵癌患者39例に対して膵切除を行い、24例(62%)に再発を認めた。再発後に7ヵ月以上生存したA群と6か月以下のB群の2群に分け、患者背景(年齢、性別)、手術因子(術式、門脈切除、手術時間、出血量、輸血)、手術時の腫瘍因子(CEA、CA19-9、腫瘍部位、腫瘍径、T3/4、門脈浸潤、神経叢浸潤、リンパ節転移、脈管侵襲、stage、切除断端、R0/1)、補助化学療法、再発形式(再発までの期間、再発部位)との関係を検討した。また再発後1年以上生存した症例の臨床病理学的因子を検討した。
【結果】再発した24例の平均年齢71歳、男性/女性17/7例、膵頭/体尾部20/4例で、再発部位は局所16例、肝転移8例、腹膜播種6例、リンパ節転移3例であった。補助化学療法を20例(S-1 18例、Gemcitabine 2例)に施行した。再発後に施行した化学療法はGemcitabine16例、S-1 2例、Gemcitabine+S-1 2例、Gemcitabine +nab-Paclitaxel 1例、S-1+radiation 1例施行であった。再発までの期間は7.8ヵ月、再発後の生存期間は6.2ヵ月で、化学療法によるPRは認めなかった。AB両群間の比較では、A群は女性が多く、術前CEA高値、術中輸血が少なかった(P<0.05)。またA群は、出血量が少なく、切除時にT3で門脈浸潤や神経叢浸潤がない症例が多い傾向であった(0.1>P>0.05)。再発後1年以上生存した症例は4例で、全例女性、局所再発のみの症例で、切除時にT3で門脈浸潤や神経叢浸潤がない症例であった。
【結語】今回の検討では、術後再発症例はGemcitabine単剤による治療となることが多く、PR症例はなく、切除時の進行度が低いものが再発後も長期生存することが多いと考えられた。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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