演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌に対するセンチネルリンパ節生検転移陽性例の腋窩リンパ節転移状況

演題番号 : O38-4

[筆頭演者]
冨口 麻衣:1 
[共同演者]
山本 豊:1、稲尾 瞳子:1、奥村 恭博:1、指宿 睦子:1、大本 陽子:1、村上 敬一:1、岩瀬 弘敬:1

1:熊大病院 乳腺・内分泌外科

 

【背景・目的】ACOSOGZ0011試験の結果を受け、海外のガイドライン(NCCNガイドライン等)はcT1-2N0の原発乳癌で乳房温存療法を受ける患者ではセンチネルリンパ節(SN)転移が2個以下の場合、腋窩リンパ節(ALN)郭清の省略が推奨されている。しかしながら、SN転移が2個以下であっても、非SN転移が少なからず存在することが報告されている。今回、当科におけるSN転移陽性例のALN転移状況について検討を行った。
【対象・方法】2004年10月から2012年12月までに当科におけるセンチネルリンパ節生検(以後SNB)施行例1052例のうち、cN0乳癌のSN転移陽性で、腋窩郭清を追加した83例を対象とした。対象症例においてALNの転移状況について検討を行った。SNは99mTc-フチン酸を用いたRI単独法で行った。
【結果】平均観察期間は51ヶ月、年齢中央値59歳、全て女性、閉経前22例(26.5%)、閉経後61例(73.5%)であった。 SN平均摘出個数は1.69個、腋窩郭清によるALN平均摘出個数11.8個であった。SN転移のみは52例(62.7%)、非SN転移は31例(37.3%)に認めた。SN摘出個数別で非SN転移例をみると1個:13/40例(32.5%)、2個:12/32例(40.6%)、3個:4/8例(50.0%)、4個:0/2例(0%)、5個:1/1例(100%)であった。SN転移個数別ではSN転移1個:21/66例(31.8%)、2個:8/15例(53.3%)、3個:2/2例(100%)であった。
【まとめ】今回の検討ではSN転移陽性例の37.3%に非SN転移を認めた。SN転移個数が増加すると非SN転移を認める傾向があった。SN転移が2個では半数が非SN転移陽性であり、郭清省略が可能かどうかは議論の余地があると考えられる。摘出SNに占める転移SNの割合と非SN転移との関係や SN転移の大きさと非SN転移との関連についても報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:手術療法

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