演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第54回・2016年・横浜
 

当科における膀胱尿路上皮癌に対する再発予防BCG維持療法の成績

演題番号 : WS65-1

[筆頭演者]
板東 由加里:1 
[共同演者]
鈴木 光太郎:1、原 琢人:1、桃園 宏之:1、今井 聡士:1、宮崎 彰:1、寺川 智章:1、古川 順也:1、原田 健一:1、日向 信之:1、藤澤 正人:1

1:神戸大学・大学院医学研究科・腎泌尿器科学分野

 

【目的】膀胱尿路上皮癌に対するBCG維持療法の成績を検討した. 【対象と方法】内視鏡切除によりhigh grade尿路上皮癌と診断された27症例を対象とし, 再発予防あるいは上皮内癌に対する治療を目的としてBCG導入療法を6-8回施行後, 内視鏡手術の3, 6, 12ヵ月後にBCG維持療法を3週連続で施行した. 【結果】4例が導入療法施行段階で脱落し, 23例に維持療法を施行した. 脱落の原因は維持療法以前の再発:2例, 肺結核:1例, Reiter症候群:1例であった. 23例の年齢の中央値は76歳(58~88歳), 男性:21例, 女性:2例であった. 再発歴を有する症例:9例, 多発症例:16例, CIS随伴:16例(69.6%)であった. 3,6,12ヶ月の維持療法を全て3回ずつ施行完遂し得た症例は9例(39.1%)であったが, 21例(91.3%)において3および6ヶ月に少なくとも2回以上の維持療法を施行していた. 内視鏡手術後の観察期間の中央値は33カ月であり, 観察期間中の再発を1例のみに認めた. 維持療法中に頻尿, 排尿時痛, 排尿困難, 肉眼的血尿, 発熱などの有害事象を認めたが, G3以上の有害事象として発熱を1例に認めた. 重篤な有害事象として萎縮膀胱:1例, 結核性足関節炎:1例を6ヶ月終了時に認め, 維持療法は中止となった. 投与量は全症例80あるいは81mgで開始したが, 有害事象により減量を必要とした症例は11例(47.8%)であった. 【結論】膀胱尿路上皮癌に対するBCG維持療法は良好な治療成績および認容性が期待できると考えられた.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:免疫療法

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