演題抄録

臓器別シンポジウム

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

限局性前立腺癌に対するロボット支援手術前立腺全摘除術(RARP)の治療成績

演題番号 : OS12-4

[筆頭演者]
白木 良一:1 
[共同演者]
丸山 高広:1、深谷 孝介:1、石瀬 仁司:1、引地 克:1、早川 将平:1、竹中 政史:1、糠谷 拓尚:1、城代 貴仁:1、佐々木 ひと美:1、石川 清仁:1、日下 守:1、星長 清隆:1

1:藤田保健衛生大学 医学部 腎泌尿器外科学講座

 

本邦では前立腺癌に対するロボット支援前立腺全摘除術(RARP)の健康保険適応が2012年4月に認可された。これに伴いダビンチ・サージカルシステムの国内導入は急増し、2013年5月現在110台以上が納入されている。これは米国に次ぎ世界第2位で、導入施設のほとんどでRARP手術が施行されており2012年度には国内で約3000例のRARPが施行された。限局性前立腺癌に対するRARPは腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP)の難点である鉗子操作における制限を著しく改善し術者の手術手技が安定した。また、3次元の拡大画像により前立腺周囲の微細な組織構築が認識可能となった。これらにより低侵襲性を維持しつつ、出血量の減少や合併症の発生率低下などにおいて手術の安全性が向上した。また、術後尿禁制や男性機能等のQOL関連因子については有為に早期回復が認められる。また、癌制御に関する因子では開腹手術やLRPに対し短期中期においてはほぼ同等と報告されている。一方で、RARPの導入当初における最大の問題は手術操作に触覚が欠如している点であり、手術操作に対し約20例程度のラーニング・カーブが必要とされている。当科での経験を含め、RARPの現状と展望を概説する。

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