演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

脾摘術を施行した脾悪性腫瘍13例の治療成績

演題番号 : P149-8

[筆頭演者]
南 貴之:1 
[共同演者]
湯浅 典博:1、竹内 英司:1、後藤 康友:1、三宅 秀夫:1、永井 英雅:1、吉岡 裕一郎:1、張 丹:1、細井 敬泰:1、浅井 悠一:1、加藤 哲朗:1、清水 大輔:1、宮田 完志:1

1:名古屋第一赤十字病院一般消化器外科

 

背景:悪性リンパ腫などの脾臓原発悪性腫瘍は時に経験するが、画像診断を駆使しても脾血管腫、過誤腫、サルコイドーシス、炎症性偽腫瘍などとの鑑別はしばしば困難で、診断的意味を含めて脾摘術が行われることがある。一方、転移性脾悪性腫瘍は一般に多発血行性転移、播種性病変の一部分症であることが多く、積極的治療の対象になることは少ない。しかし悪性腫瘍治療後に脾臓に孤立性再発をきたすことがあり、切除の対象となることがある。これまで原発性/転移性脾悪性腫瘍の治療成績に関する報告はきわめて少ない。
目的:脾臓に腫瘤を形成した悪性腫瘍の治療成績を明らかにする。
対象:当院にて2000年1月から2014年12月までに脾臓に腫瘤を形成した腫瘍に対して脾摘術を施行した16例のうち、原発性脾腫瘍4例(悪性リンパ腫3例、有毛細胞白血病1例)、転移性脾腫瘍9例(原発臓器:卵巣癌4例、大腸癌2例、小腸癌1例、不明2例)である。3例は切除標本の病理組織診断が嚢胞、血管腫などであったので対象から除外した。
結果:13症例の年齢の中央値は56歳(範囲41 - 77歳)、性比(男:女)は6:7であった。原発性脾腫瘍2例、転移性脾腫瘍2例では術前に質的診断できなかった。臨床的に孤立性脾腫瘤を呈したのは原発性脾腫瘍4例、転移性脾腫瘍4例であった。術後観察期間の中央値は38.7カ月(3.6-72.6ヶ月)で、全13例の生存期間中央値は37.5カ月、3年生存率は67%であった。原発性/転移性脾腫瘍の3年生存率はそれぞれ75%、50%であった。臨床的に孤立性脾腫瘤を呈した8例の生存期間中央値は37.5カ月、3年生存率は72%であった。
結論:選択された脾臓悪性腫瘍症例は、脾摘術を含めた治療により比較的良好な予後が期待できる。

キーワード

臓器別:その他

手法別:手術療法

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