演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における胃GISTの治療成績の検討

演題番号 : P130-1

[筆頭演者]
宮本 洋:1 
[共同演者]
國崎 主税:1、片山 雄介:1、佐藤 圭:1、泉澤 祐介:1、木村 準:1、高川 亮:1、山口 直孝:1、小野 秀高:1、牧野 洋知:1、円谷 彰:1、小坂 隆司:2、秋山 浩利:2、遠藤 格:2

1:横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター、2:横浜市立大学附属病院消化器・腫瘍外科

 

【目的】胃GISTの治療成績の検討から、治療方針を明らかにする。
【方法】2001年1月から2014年3月まで当科で根治手術を施行した胃GIST85例のうち、重複癌合併例、胆嚢以外の他臓器合併切除例を除いた69例を対象とした。術前腫瘍径50mm以下で切除範囲が噴門にかからない症例は腹腔鏡下胃部分切除術の適応とした。治療成績をretrospectiveに検討した。
【結果】患者背景は、平均年齢64.8歳、男女比28:41、検診で偶発的に発見された症例が29例、術前に併存疾患を認めた症例が14例であった。局在U/M/L:35/26/8、周在性AW/GC/PW/LC:7/17/22/23で、術式は幽門側胃切除術1例、胃全摘術1例、噴門側胃切除術5例、胃部分切除術62例であった。平均腫瘍径は45mmで、Fletcher risk分類では超低リスク:低リスク:中リスク:高リスク/3:41:14:11であった。高リスク12例中同意が得られた8例に術後補助療法として、イマチニブを1年間投与した。全69例の観察期間中央値は48.7ヶ月で、再発はrisk 分類高リスクであったが術後イマチニブを投与しなかった1例のみであった。術後12カ月で腹膜再発を認め腹膜播種切除、再切除後5ヶ月で食思不振のためイマチニブ中止、再切除後11カ月でPD、初回切除後38カ月で死亡した。
胃部分切除術62例のうち、腹腔鏡下胃部分切除32例と開腹胃部分切除30例の短期成績を比較したところ、背景因子には差が無かった(年齢66.4/64.1才、男女比(18:14/21:9)、占拠部位(U:M:L 20:9:3/11:16:3)、BMI(22.6/23.5)、開腹歴(有:無 7:25/9:21)、併存疾患(有:無 8:24/6:24))。腫瘍径は開腹群が有意に大きかった(32.3/52.6 mm(p =0.001))。短期成績は、手術時間は差を認めなかった(117.9/129.2分 (p =0.41))が、出血量は腹腔鏡下群が有意に少なかった(23.9/119.1ml(p =0.02))。術後合併症は開腹群でSSI1例、肝梗塞1例を認めたが、腹腔鏡下群では認めなかった。術後在院日数は有意差を認めないものの腹腔鏡下切除でより短い傾向であった(8.2:9.8日(p =0.059))。
【結論】腫瘍径50㎜以下、食道胃接合部以外の胃GIST症例に対する腹腔鏡下切除は低侵襲手術が可能で有用である。また、高リスク群には術後補助療法が必要と思われた。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:手術療法

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