演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

XP療法が著効し切除により組織学的CRが得られていた食道胃接合部癌同時性肝転移の1例

演題番号 : P68-5

[筆頭演者]
田中 貴子:1 
[共同演者]
上之園 芳一:1、有上 貴明:1、柳田 茂寛:1、大久保 啓史:1、平田 宗嗣:1、貴島 孝:1、西園 由香:1、原口 尚士:1、有馬 豪男:1、石神 純也:1、帆北 修一:1、夏越 祥次:1

1:鹿児島大学医学部・歯学部附属病院消化器・乳腺甲状腺外科

 

今回われわれは肝転移を有する食道胃接合部癌に対しCapecitabine+CDDP(XP)療法が著効し原発巣、転移巣共に組織学的CRを得た症例を経験したため報告する。症例は71歳、男性。近医にて貧血を指摘、上部消化管内視鏡検査にて食道浸潤を伴う2型の大型食道胃接合部癌を認めた。生検にてtubular adenocarcinomaの診断となり、精査加療目的に当科紹介受診となった。造影CTにて多発リンパ節転移と肝後区域に径73×45mmの転移巣を認め、EG,T4a,N3b,P0,H1,M1(LYM),cStage4の診断にてXP療法を開始した。Capecitabine:3000mg/body(day1-14),CDDP:98mg/body(day1)にて投与、10kur施行し肝転移は縮小傾向を認めPRを持続していたが、CDDP投与は10コースが限界と判断しS-1:120mg/body(day1-7)、 Paclitaxel:150mg/body(day1)でのBiweekly療法へ変更。2kur施行しGrade3の末梢神経障害を認めたため、さらに2コースXP療法を行い手術の方針とした。内視鏡上原発巣は瘢痕化、生検では癌細胞は確認できずRECIST 評価でもリンパ節、肝転移共にPRと判定し、胃全摘術および肝区域切除術、Roux-en Y再建術を施行した。病理組織学的検査では主病変にて漿膜下層の線維化を認めたが、腫瘍細胞は認められず組織学的効果判定ではGrade3であった。肝転移巣、リンパ節でも腫瘍細胞を認めなかったことから、治療効果判定にてCRと判断した。術後はS-1による補助化学療法を継続、現在術後12ヶ月、無再発生存中である。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:化学療法

前へ戻る