演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

当院における前立腺全摘術後PSA再発に対する救済放射線療法の治療成績

演題番号 : P42-10

[筆頭演者]
山田 泰司:1 
[共同演者]
古澤 淳:1、黒松 功:1、伊藤 文隆:2

1:名古屋セントラル病院泌尿器科、2:名古屋セントラル病院放射線科

 

【目的】当院における前立腺全摘術後PSA再発に対する救済放射線療法の治療成績を検討した。
【対象】2009年11月~2013年12月までに前立腺全摘術後PSA再発に対して救済放射線療法が施行され、12か月以上経過観察可能であった25名を対象とした。平均年齢は66.1歳、術前PSAは平均16.6ng/ml(中央値8.1ng/ml)、GSは6以下が8例、7が11例、8以上が6例、pT stageはpT2a以下が10例、pT2bが3例、pT2c以上が12例、D'Amicoのリスク分類はlow risk4例、intermediate risk6例、high risk15例、RMは陽性が5例、陰性が20例、EPEは陽性が9例、陰性が16例、pnは陽性が10例、陰性が15例であった。手術から救済放射線療法開始までの期間は平均16.1ヶ月(中央値12.6ヶ月)、術後PSA nadir値は平均0.16ng/ml(中央値0.04ng/ml)、PSA倍加時間は平均5.9ヶ月(中央値3.5ヶ月)であった。
【方法】照射は前立腺床をtarget volumeとして処方線量は60-66Gy(平均60.8Gy)であった。 内分泌療法併用症例は除外し、PSA再発はnadir+0.2ng/mlとした。PSA非再発率をKaplan-Meier法にて、再発予測因子はCox比例ハザードモデルにて解析を行い、統計学的有意差をP=0.05とした。
【結果】照射合併症は泌尿器症状が16例(64%)に、消化器症状が4例(16%)に、皮膚症状が2例(8%)に認められたが,すべてGrade 1であり、重篤な合併症は認めなかった。
照射後の平均観察期間は35.2ヶ月 (中央値32.3ヶ月)で、5年PSA非再発率は65.4%であった。単変量解析による有意な再発予測因子はEPE陽性(P=0.03)、pn陽性(P=0.008)であり、多変量解析による最も有意な再発予測因子はpn陽性(P=0.02)であった。
【結語】前立腺全摘術後PSA再発に対する救済放射線療法は安全に施行可能で、治療成績も比較的良好であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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