演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

前立腺癌のステージングにおいて骨シンチグラフィーは必要か

演題番号 : P41-2

[筆頭演者]
上野 恵輝:1 
[共同演者]
井出 健弘:1、中島 英:1、二宮 郁:1、橋根 勝義:1、細川 浩平:2、梶原 誠:2

1:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター泌尿器科、2:独立行政法人国立病院機構四国がんセンター放射線科

 

【目的】
本邦では新規前立腺癌のステージングに際し、CT・骨シンチグラフィーが用いられていることが多い。しかし、全症例に行うのは費用対効果から問題視されている。
日本のガイドラインでは骨シンチグラフィーはPSA10.0 ng/mL を超えかつ直腸診陽性の症例、またはGleasonスコアが8以上に有用と記載されている(グレードC1)今回、当院での新規前立腺癌患者をretrospectiveに検討し、骨シンチグラフィーの必要性を評価した。

【対象】
20101月から201412月までに、当院で前立腺生検を施行し、前立腺癌(adenocarcinoma)と確定診断した574例。そのうち、診断後1ヶ月以内に骨シンチグラフィー(99mTc-MDP)にてステージングを行った未治療の566例を対象とした。骨転移は外傷や変性骨疾患による集積を除いた非対称性の単発性あるいは多発性の集積と定義した。放射線専門医2名の合議によるMIP画像の読影結果とし、読影前情報は前立腺癌のステージングのみとした。陽性、陽性疑い、陰性疑い、陰性の4つに分類し、疑い病変に対しては、CT/MRIあるいは骨生検を追加し、転移の有無を確定した。年齢、PSA、臨床T分類 UICC7(T1c-T3aは直腸診のみ、T3b-T4は画像検査を含めて分類)、グリソンスコア、前立腺生検陽性本数の割合をパラメータとし、解析を行った。

【結果】
566例中50(8.8%)に骨転移を認めた。感度98.1%、特異度86.0%であり、疑い病変以外からの偽陽性、偽陰性は認めなかった。骨転移症例は、年齢中央値 73 (51-92)PSA中央値 214.2ng/ml (8.12-4921.44)陽性本数割合中央値83%であった。グリソンスコアは一例のみ7で、他は全て8以上であった。D'amicoのリスク分類も全てハイリスク群であった。日本のガイドラインを適応すると、566例中249例が対象症例となり、そのうち50(20.1%)で転移を認めた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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