演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

進行卵巣癌の術前化学療法におけるweekly TC療法の有用性

演題番号 : P34-10

[筆頭演者]
高矢 寿光:1 
[共同演者]
中井 英勝:1、藤島 理沙:1、宮川 知保:1、青木 稚人:1、村上 幸祐:1、貫戸 明子:1、浮田 真沙世:1、小谷 泰史:1、島岡 昌生:1、飛梅 孝子:1、辻 勲:1、鈴木 彩子:1、万代 昌紀:1

1:近畿大学医学部産科婦人科学教室

 

【目的】進行卵巣癌では初回治療前に患者の全身状態が悪化している場合があり,副作用の強い治療を行うことが憂慮される.Weekly TC療法はtri-weekly TC療法と比べ有害事象が少なく,全身状態の悪い患者に対しても比較的投与しやすい.進行卵巣癌で全身状態が悪化している患者に対するweekly TC療法による術前化学療法の有用性について検討した.
【方法】2000年から2013年までに治療を開始した卵巣癌患者の中で,術前化学療法としてweekly TC療法を行った症例について,化学療法による有害事象の発生頻度,G-CSFの使用,投与遅延の頻度,奏効率(CR+PR),interval debulking surgery(IDS)の完遂率などにつき検討した.
【成績】対象は20例であり,いずれもperformance status(PS)は2~3であった.奏効率は70%であり,16例(80%)でIDSを施行した.有害事象の発生は,血液毒性ではCTCAE grade3/4の好中球減少が15例(75%)で認められ,8例(40%)でG-CSFを使用したが発熱性好中球減少症は認められなかった.また,輸血を施行した症例もなかった.非血液毒性はgrade3以上の有害事象はなく,末梢神経障害は全例でgrade1以下であった.有害事象による2週間を超える化学療法の投与遅延は認められなかった.同時期にtri-weekly TC療法で術前化学療法を行った卵巣癌患者18例と比較したところ,有害事象の発生は血液毒性・非血液毒性ともにtri-weekly TC療法で多く,約30%の患者に対して輸血を要した.Grade2の末梢神経障害は6例(33.3%)で認められ,化学療法の投与遅延も8例(44.4%)で認められた.奏効率は83.3%で,13例(72.2%)でIDSを施行した.
【結論】weekly TC療法は血液毒性,非血液毒性ともに有害事象の発生頻度が低く,PSが悪化している卵巣癌患者に対しても安全に投与することができると考えられた.

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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