演題抄録

一般演題 (示説)

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

HER2陽性進行再発乳癌に対するペルツズマブの使用経験

演題番号 : P27-5

[筆頭演者]
吉岡 節子:1 
[共同演者]
北條 茂幸:1、豊田 泰弘:1、野間 俊樹:1、松永 寛紀:1、宮垣 博道:1、西田 久史:1、真貝 竜史:1、高山 治:1、福崎 孝幸:1、大東 弘明:1、前浦 義市:1

1:社会福祉法人恩賜財団済生会支部大阪府済生会千里病院外科

 

HER2陽性進行再発乳癌に対する、HER2二量体化阻害モノクロナール抗体であるペルツズマブの使用経験を報告する。ペルツズマブ保険適応後に治療対象となった9人について、治療状況および効果について検討した。ペルツズマブ導入時期は、再発後一次治療2例、二次治療2例、三次治療以降3例、T4b、T4dに対する全身治療2例であった。一次治療の2例は術後補助療法中の再発であった。SubtypeはLuminal HER2 6例、HER2 3例であった。再発部位は肝転移5例、頚部鎖骨上リンパ節転移1例、胸壁再発・骨転移1例であった。抗HER2療法としてペルツズマブ+ハーセプチンを使用した。併用抗がん剤はpaclitaxel 6例、nab paclitaxel 1例、eribulin 1例、tamoxifen+UFT 1例であった。
治療効果は、画像上CR1例、PR5例、long SD 1例、PD2例であった。PRのうち全身治療先行例および頚部リンパ節転移では、初回導入後day7~15より体表病変の縮小・軽快を認めた。治療開始時の腫瘍マーカーが高値であった3例では1~3サイクルで正常化した。肝転移では7~10週後の画像検査でCRが1例、PR2例(縮小率60.2%、64.2%)であった。
PDとなった2例は、三次治療および年単位で継続した一次治療のPD後にペルツズマブを上乗せした症例で、ペルツズマブ導入後のPFSは2.1M、2.9Mであった。この2例と、PR後10.8Mに再燃した1例は後治療として現在T-DM1を施行中である。6例は現在も治療継続中で無増悪期間の中央値は4.5ヶ月(1.4-14.3M)であった。
一次治療の奏効期間は再発後の予後延長に寄与するとの報告もあり、再発後早い時期に長期間病勢をコントロールすることは再発治療において非常に重要である。ペルツズマブ+ハーセプチン+抗腫瘍薬により、特にearly phaseでの奏効例では、治療早期からマーカーの正常化や腫瘍縮小効果が認められた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:分子標的治療

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