演題抄録

ワークショップ

開催概要
開催回
第53回・2015年・京都
 

高齢者非扁平上皮非小細胞肺癌に対するWeeklyPTX/CBDCA/BEVの第2相試験(NEJ016)

演題番号 : WS67-1

[筆頭演者]
中川 拓:1 
[共同演者]
三浦 理:2、前門戸 任:3、岩島 明:4、原田 敏之:5、菅原 俊一:6、小林 国彦:7、井上 彰:8、滝口 裕一:9、渡辺 洋:10、清家 正博:11、石田 卓士:12、寺田 正樹:13、弦間 昭彦:11、吉澤 弘久:14,15

1:大曲厚生医療センター呼吸器外科、2:新潟大学医歯学総合病院呼吸器感染症内科、3:独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター呼吸器内科、4:新潟県厚生農業協同組合連合会長岡中央綜合病院呼吸器内科、5:JCHO北海道病院呼吸器センター・呼吸器内科、6:財団法人厚生会仙台厚生病院呼吸器内科、7:埼玉医大国際医療センター呼吸器内科、8:東北大学病院呼吸器内科、9:千葉大学医学部附属病院臨床腫瘍部、10:坂総合病院呼吸器内科、11:日本医科大学付属病院呼吸器内科、12:新潟県立中央病院内科、13:社会福祉法人恩賜財団済生会新潟第二病院呼吸器内科、14:新潟医療センター呼吸器内科、15:新潟大学医歯学総合病院生命科学医療センター

 

背景:高齢者がん治療においては"Fit-elderly"と呼ばれる患者群が存在すると考えられているが、その選択法についての検討は未だ不十分である。高齢者非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対しては、海外の第3相試験により、カルボプラチン(CBDCA)とパクリタキセル(PTX)毎週投与法の併用療法が有効であることが示されている。一方ベバシズマブ(BEV)は高齢患者において動脈血栓症やうっ血性心不全のリスクを上昇させる可能性が示唆されている。我々はCBDCA/Weekly PTXにBEVを併用するにあたり、心不全症例とコントロール不良の糖尿病症例を除外することでこれらの重篤な有害事象が回避できると仮説をたてた。今回、心不全と糖尿病合併例を除外した高齢者非扁平上皮NSCLC患者を対象としてWeekly PTX/CBDCA/BEV併用療法の安全性、有効性を検討したので報告する。
方法:70歳以上、PS0-1で十分な臓器機能を有し、BEV投与可能な再発進行期非扁平上皮NSCLC患者を対象とした。BNP 100pg/ml以上、駆出率50%以下、HbA1c 7.0%以上の症例は除外した。化学療法はCBDCA AUC5 day1、PTX 90mg/m2 day1, 8、BEV 15mg/kg day1を3週毎に4コースまで投与し、増悪のなかった症例にはBEVの維持療法を腫瘍増悪まで継続投与した。主要評価項目は奏効割合(RR)とした。期待奏効割合を50%、閾値奏効割合を25%とし、α=0.05、β=0.1で目標症例数を36例と算出した。
結果:36例が登録され、全例に治療が開始された。男/女=14/22; PS 0/1=15/21; 年齢中央値75歳。投与サイクル中央値4コースであった。奏効割合(95%信頼区間)は69.4%(51.9-83.7%)であり、無増悪生存期間は9ヶ月であった。最も多いグレード3以上の有害事象は好中球減少(52.8%)、高血圧(11%)、貧血(8.3%)、感染症(8.3%)であった。致死的な有害事象の発現はなかった。
結論:高齢者非扁平上皮NSCLC患者に対するWeekly PTX/CBDCA/BEV併用療法は安全に実施可能であり、有効性が期待できる。また、BNP、駆出率、HbA1cによる患者選択は"Fit-elderly"の選択に有用な可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:化学療法

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