演題抄録

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開催回
第53回・2015年・京都
 

進行卵巣癌に対する術前化学療法におけるdose-dense TC療法の臨床効果に関する検討

演題番号 : WS15-5

[筆頭演者]
吉浜 智子:1 
[共同演者]
片岡 史夫:1、野村 弘行:1、橋本 志歩:1、岩佐 尚美:1、中平 直希:1、二宮 委美:1、山上 亘:1、平沢 晃:1、進 伸幸:1、青木 大輔:1

1:慶應義塾大学医学部産婦人科学教室

 

【目的】進行卵巣・卵管・腹膜癌に対して、NAC後に中間期腫瘍減量手術(IDS)を実施する治療ストラテジーは、標準治療と比較して予後における非劣性が近年示されている。一方、化学療法レジメンとしてdose-dense TC (dd-TC)療法の有効性が示されているが、NACとしての使用報告は少ない。本研究では、進行卵巣・卵管・腹膜癌に対するNACにおけるdd-TC療法のfeasibilityと臨床効果を検討することを目的とした。

【方法】2012年1月から2014年12月までに当院において、画像診断,穿刺細胞診または生検にてIII/IV期の卵巣・卵管・腹膜癌と診断され、NACとしてdd-TC療法を施行した24症例を対象とした。原則としてdd-TC療法3サイクル後にIDSを計画し、術後もdd-TC療法を追加した。NACとしてのdd-TC療法の効果および安全性、術式、手術完遂度、周術期合併症等を検討した。

【成績】NACにおけるdd-TC療法の奏効率は92%、悪性体腔液の消失割合は50%、PS改善例は70%、CA125陰性化率は29%であった。投与延期または減量を要した症例は42%であり理由はすべて血液毒性であったが、有害事象による中止はなかった。NAC最終投与日よりIDS施行までは平均29日であった。IDSの手術時間は平均354分、他臓器合併切除例は33%、術中輸血例は67%であり、96%でoptimal腫瘍減量が可能であり、63%でcomplete surgeryを実施し得た。Grade3以上の術後合併症は17%に認めたが治療関連死はなく、術後平均29日でdd-TC療法の再開が可能であった。

【結論】NACとしてのdd-TC療法は,高い奏効率かつ十分な忍容性が認められた。さらに、IDS時の手術完遂度は高く、周術期合併症も許容範囲であった。dd-TC療法は、進行卵巣・卵管・腹膜癌に対するNACにおいて有効なレジメンのひとつであると考えられた。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:化学療法

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