演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第52回・2014年・横浜
 

再発子宮頸がんにおけるプラチナ製剤free期間が化学療法に及ぼす影響についての検討

演題番号 : O59-4

[筆頭演者]
武隈 宗孝:1 
[共同演者]
米田 聡美:1、久慈 志保:1、田中 晶:1、高橋 伸卓:1、安部 正和:1、平嶋 泰之:1

1:静岡県立静岡がんセンター婦人科

 

目的:
 再発卵巣癌における「プラチナ感受性」の概念は広く認知されている。本研究では再発子宮頸がんにおける「プラチナ感受性」の概念の導入の可能性について検討を行う。
方法:
 2003年4月から2012年7月までに治療を行った再発子宮頸がん症例のうち、プラチナ製剤による治療の既往を有し、かつ再発時にもプラチナ製剤による全身化学療法を行った54例を対象とした。そしてプラチナ製剤free期間(Platinum Free Interval; PFI)と予後との関係を後方視的に検討した。
成績:
 年齢中央値;53歳(26-79)。組織型は扁平上皮癌;36例(66.7%)、非扁平上皮癌;18例(33.3%)。初回治療時CDDP投与;49例(90.7%)、初回治療時CDDP analogue投与;5例(9.3%)。観察期間中央値:24か月(6.7-53.3)。再発に対する化学療法の奏効率はPFI:12か月未満36例で11.1%、PFI:12か月以上18例で38.9%で、PFI:12か月以上症例において有意に化学療法が奏功した(p=0.017)。PFIと奏効率をROC曲線にplotするとPFI:12か月をcut-off値と設定された。PFI:12か月未満と12か月以上における再発治療後の無増悪生存期間中央値はそれぞれ5.1か月と8.2か月(p=0.0584, log-rank test)であり、PFI:12か月未満の症例において予後不良の傾向にあった。また扁平上皮癌症例36例のみを対象とした場合、PFI:12か月未満と12か月以上における無増悪生存期間中央値はそれぞれ5.1か月と8.2か月(p=0.0284)、全生存期間中央値はそれぞれ10.2か月と26.9か月(p=0.0192)であり、PFI:12か月未満の症例において有意に予後不良であった。
 次に初回治療時CDDPを投与した49例のうち、PFI:6か月未満の予後不良症例18例を対象として再発後化学療法regimenの違い(CDDP再投与群vs CDDP analogue投与群)による予後の差について解析した。CDDP再投与群の無増悪生存期間は3.3か月に対しCDDP analogue群は7.2か月であり、PFI:6か月未満の予後不良症例についてはCDDPの再投与群は有意に予後不良であった(p=0.049, log-rank)。
結論:
 再発子宮頸がんに対しプラチナ製剤を再投与する場合、PFIは奏効率および生存期間について予測因子として有用である。再発子宮頸がんにおいて「プラチナ感受性」の概念の導入の可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:化学療法

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