演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

エルプラットの末梢神経障害への牛車腎気丸投与無効例に対するブシ末追加による有用性

演題番号 : O25-4

[筆頭演者]
松浦 一郎:1,2 
[共同演者]
米本 加奈子:2、嶋田 浩介:1、岩倉 伸次:1、東口 崇:1、中瀬 隆之:1

1:橋本市民病院 外科、2:橋本市民病院 外来化学療法室

 

大腸癌術後補助化学療法(FOLFOX、XELOX)による末梢神経障害に対して、牛車腎気丸(TJ-107)の予防内服は確立した治療法となっていません。TJ-107に含まれる附子末の末梢神経障害に対する有用性が報告されていますが、初期投与量や用法の設定に関する報告はありません。今回我々は、既存の治療で末梢神経障害の改善効果のない患者16名に対して、附子末の追加内服を行い、効果ならびに初期投与量ならびに有効用量の検索と安全性の再評価を行った。方法TJ-107投与に加え附子末を1.5gから投与し2週間毎に、痛みの評価をCTCAE ver 4.0を用いて施行した。効果が不十分な場合には、ブシ末を1.5gずつ増量した。またサーモグラフィーFLIRにて末梢皮膚温度を測定した。結果附子末3gの内服投与によって上肢の末梢神経障害はほぼ全例で1Gradeの改善効果を認め、4.5gに増量すると8割程度の患者の疼痛が消失した。FLIRでの観察により末梢神経障害の部位に一致した表面温度の低下が認め、附子末の投与により、皮膚温の上昇とともに、疼痛の改善を認めた症例を認めた。今回、XELOX、FOLFOXに伴う難治性の末梢神経障害に対する、牛車腎気丸(TJ-107)+ブシ末(TJ-3023)併用療法の有効な初期投与量、安全性について、疼痛域の客観的指標としてのサーモグラフィーの有用性も含めて牛車腎気丸のみの投与では効果が弱い場合に、ブシ末を追加することで末梢神経痛を軽減することができたので報告する。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:支持療法

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