演題抄録

一般演題(示説)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

CDDP+5-FU+Cetuximabの腎機能障害について

演題番号 : P103-3

[筆頭演者]
仲川 三春:1 
[共同演者]
笠井 実和:1、山田 佳奈:1、鎌田 瑞菜:1、細田 美穂:1、野崎 純子:1、宮川 真澄:1、大道 亮太郎:2、金井 健吾:2、上田 裕:3、川上 公宏:3

1:香川県立中央病院 薬剤部、2:香川県立中央病院 耳鼻咽喉科、3:香川県立中央病院 腫瘍内科

 

【目的】当院で頭頸部癌に対して行ったCDDP+5-FU+Cetuximab療法(以下PF+Cet)により腎機能障害を来す症例が出現した。そこで薬剤部が中心となり,レジメン審査部会にて予防対策を検討したため,報告を行う。
【方法】2013年1~4月にPF+Cet使用患者の腎機能・電解質・併用薬剤についてカルテ調査を行い検討した。
【結果】PF+Cet 施行患者は10名で男性9名,女性1名,平均年齢70.2歳、CDDP平均投与量68.2mg/m2。投与は,1コース中断(day1のみ施行)2名,完遂6名,2コース完遂2名であった。5名が2nd line以降であり,そのうち4名にCDDP投与歴があった。PF+ Cet 療法を行った全例で腎機能は低下傾向にあったが,CDDP既投与例での腎機能低下の増強は認められなかった。腎機能最低日は8例が平均7.9日(早期群),2例が平均43.5日(遅発群)と二分されていた。投与後のeGFRの低下は,早期群は26.37 mL/分/1.73m2,遅発群は37.7 mL/分/1.73m2であった。早期群はPF+Cetによる腎機能低下と考えられた。Hydrationを4日間から7日間に延長した場合は有意差は認められなかったが,腎機能低下が抑制傾向となった(p=0.06)。また,CDDP前後にMgSO4を追加投与した場合は,有意に腎機能低下を防いだ(P<0.05)。また遅発群2例とPF+Cet1コース完遂後Cetuximab+RT療法に変更した1例では,CDDP投与後30日以上経過しCa値が急上昇し,同時に腎機能低下を来たした。この3例はすべて,乳酸Ca及び活性型VD剤を服用していた。
【結論】PF+Cet 療法における腎機能悪化への対策として,hydration延長とMgSO4追加が必要であり,またCa製剤及びVD剤服用患者にCetuximabを投与する場合は,Ca値の長期にわたる観察が必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:頭頸部

手法別:化学療法

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