演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当科で行った食道表在癌に対する経横隔膜的食道亜全摘術の検討

演題番号 : O113-6

[筆頭演者]
窪田 寿子:1 
[共同演者]
松本 英男:1、東田 正陽:1、上野 太輔:1、河合 昭昌:1、遠迫 孝昭:1、阿部 俊也:1、村上 陽昭:1、中島 洋:1、岡 保夫:1、奥村 英雄:1、平井 敏弘:1、中村 雅史:1

1:川崎医科大学 消化器外科

 

はじめに;通常の右開胸開腹食道亜全摘術(Transthoratic esophagectomy: TTE)は侵襲が大きい。過大な手術侵襲で起こるサイトカインストームによりSurgical oncotaxisisが起こり、癌の予後に影響すると考えられている。当科では食道癌に対する低侵襲手術として、c-MMあるいはc-SM1と考えられる症例とLt・Aeに占居するc-SM2以深が疑われる病変で上・中縦郭にリンパ節転移の疑われない症例で標準術式でないことを説明し同意を得られた症例に対して経横隔膜的食道切除術(Transdiaphragmatic esophagectomy:TDE)を施行している。当院で施行した食道癌手術のうち、表在癌に対して行った食道亜全摘術を検討した。対象;2003年4月から切除を行った表在癌71症例を検討の対象とした。男:66人、女:5人で平均年齢65.6歳であった。TDE:33例、TTE:20例、胸腔鏡補助下食道亜全摘術(VATS-E):18例を施行した。結果; ASA-PS Class 3以上の症例がTDE:24%、TTE:5%、VATS-E:11.1%であった。TDEで他術式に比べ有意に手術時間は短く、手術終了時の乳酸値は低く、ICU入室期間は短かった。術後合併症には各症例に有意差は認められなかった。全生存率(60カ月)はそれぞれTDE:92.6%、TTE:78.7%、VATS-E(36か月):80%であり、死亡例での死因は全例他病死であった。再発はTTE:3例、VATS-E:1例認めTDEでは現在のところ再発は認められていない。結語;経横隔膜的食道亜全摘術は重症合併症を有する症例に対しても比較的安全に行え、また下縦隔リンパ節の郭清を加えることでTTEやVATS-Eに遜色のない治療成績が得られると考えられた。

キーワード

臓器別:食道

手法別:手術療法

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