演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ショートハイドレーションを用いた外来ゲムシタビン+シスプラチン併用療法

演題番号 : O12-5

[筆頭演者]
東 剛司:1,2,3 
[共同演者]
又吉 幸秀:2,3、佐藤 陽介:1,2、佐藤 雄二郎:2、竹内 昭慶:2、小谷 桂子:2、長瀬 泰:2、西松 寛明:1、久米 春喜:1、井川 靖彦:1、押 正也:2、本間 之夫:1

1:東京大泌尿器科学、2:東京都立多摩総合医療セ泌尿器科、3:豊見城中央病院泌尿器科

 

【目的】進行性尿路上皮癌に対する化学療法としてゲムシタビン+シスプラチン併用療法(GC療法)は標準療法であり、従来のMVAC療法と比較して副作用が軽度であり主流となりつつある。しかしシスプラチンによる腎障害、悪心、嘔吐のため入院を余儀なくされている。近年悪心、嘔吐に対して5-HT3受容体拮抗型制吐薬パロノセトロンと選択的NK1受容体拮抗型制吐薬アプレピタントが用いられるようになり、これらの副作用を軽減することが可能となった。我々はこれらの制吐剤を用いショートハイドレーションによるGC療法を外来で行い、その安全性とQOLについて評価した。【対象と方法】当院において外来GC療法を施行された19例(平均年齢70.8歳、男性18例、女性1例)を対象とした。初回は入院にて治療を行い、患者の同意が得られた症例に対して2コース目以降外来にてGC療法を施行した。レジメンはゲムシタビン1000mg/m2 day1,8,15、シスプラチン70mg/m2 day2とした。また制吐目的にパロノセトロン、アプレピタント、デキサメサゾンを、腎保護目的に硫化マグネシウムを用いた。【結果】外来にて計83コースGC療法を施行出来た。平均4.4コース(1-16コース)であった。血液、リンパ系障害のGradeIIIの副作用は3例に認めたが、全例安全に施行し得た。腎機能については線形混合モデルを用いて解析したところ、外来GC療法群の血清Cr値は、日数に対して傾きが0ではないという仮説が棄却できなかったため、経時的な変化はないと考えた。また、外来GC療法群、入院GC療法群、入院従来化学療法群の3群間の比較においても血清Cr値、eGFR値に経時的な変化に有意な差は認めなかった。QOLについては、総合得点において入院と比較して外来化学療法にて有意に改善を認めた。下位項目では、身体面、社会/家族面、心理面、機能面において有意に改善を認めた。【結論】ショートハイドレーションを用いた外来GC療法は、安全に施行出来、また入院と比較してQOLの向上が期待出来ることが示唆された。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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