演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

局所進行大腸癌に対する分子標的治療薬併用術前化学療法の経験

演題番号 : O90-5

[筆頭演者]
馬場 研二:1 
[共同演者]
盛 真一郎:1、柳田 茂寛:1、田上 聖徳:1、奥村 浩:1、前村 公成:1、石神 純也:1、夏越 祥次:1

1:鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科学

 

<はじめに>分子標的治療薬の出現により、切除不能進行再発大腸癌に対する化学療法の治療成績は向上している。今回われわれは、遠隔転移を有しない局所進行大腸癌に対して分子標的治療薬併用の化学療法を施行し、治癒切除が可能であった4例を経験したので報告する。<症例>症例1は50代女性。左尿管浸潤のS状結腸癌。人工肛門造設後FOLFOX2コース施行し、Grade3の好中球減少でFOLFIRI+Bmabへ変更。10コース後にPRが得られたため、腹腔鏡下高位前方切除術+D3郭清術施行。組織学的効果判定はGrade1a。症例2は60代男性。膀胱浸潤の直腸癌。人工肛門造設後FOLFOX6コース施行し、末梢神経障害のためオキサリプラチンを中止。k-ras野生型であったため、FOLFIRI+Cmabへ変更し6コースに後にPRが得られたため、ハルトマン手術+D3郭清施行。組織学的効果判定はGrade1b。症例3は60代男性。膿瘍形成性の直腸癌。FOLFOX+Bmab4コースにてPRが得られたため、腹腔鏡下低位前方切除術+D郭清施行。組織学的効果判定はGrade1b。症例4は40代女性。膿瘍形成性のS状結腸癌。人工肛門造設後FOLFOX+Bmab7コース施行しSDが続いていたため、k-ras野生型を確認しFOLFOX+Pmabへ変更。4コース後PRが得られたため、腹腔鏡下低位前方切除術+D3郭清施行。組織学的効果判定はGrade1a。全例術後重篤な合併症なく、現在無再発生存中である。<考察>局所進行大腸癌に対する分子標的治療薬併用の術前化学療法は、手術侵襲の低減と根治性の向上が期待できる有用な治療戦略の一つであると思われる。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:分子標的治療

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