演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

地域連携を目指した胃癌術後化学療法症例の検討

演題番号 : P169-3

[筆頭演者]
羽田 真朗:1 
[共同演者]
山本 淳史:1、池亀 昴:1、渡辺 英樹:1、中田 晴夏:1、鷹野 敦史:1、井上 正行:1、安留 道也:1、古屋 一茂:1、飯室 勇二:1、宮坂 芳明:1、中込 博:1

1:地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立中央病院・外科

 

【はじめに】多くの地域で胃がん地域連携パスの運用が行われており、当院の地域連携パスも2011年よりはじめているが、まだ充分とはいえない。とくに外来胃癌術後化学療法症例は、治療を安全に実施するため、地域における疾病管理、連携が重要であるとともに、TS-1服薬継続の向上をはかることが重要である。今回、当院における地域連携を目指した胃癌術後化学療法症例を検討したので報告する。
【方法】1.TS-1服薬継続の向上を図るため、2週間内服1週間休薬として術後化学療法を施行し、その内服継続率、中止率を検討した。2.外来胃癌術後化学療法患者に対する薬剤指導に関して、院内、院外の薬剤師にアンケート調査を行い治療連携に関する問題点を検討した。
【結果】1.胃癌術後化学療法対象症例(2010-2012年)は127例(2~4期)であった。2~3期81例では化療施行例60例(74%)で、TS-1単独45例、TS-1+α14例、その他1例であった。S-1単独療法の治療継続率は、2~3期の45例中、1年間継続例は35例(78%)(減量・休薬を含む)、中止例は、8例(17.8%)、変更例は2例であった。
2.服薬指導の問題点は、①患者告知の問題(46%)で、②患者治療情報が不明である点(36%)も多く指摘された。また処方に関して医師に疑義照会を行った頻度は、初回服薬指導が院内で行われている為、院内での頻度が高かった(80%)。院内薬剤師と院外保険薬局薬剤師では、治療担当医師と併用薬、副作用の発現状況などの情報共有の差がみられ、院外薬剤師に患者治療にかかわる基本的な情報が充分に共有されていなかった。
【まとめ】TS-1継続化学療法症例が報告より約10%上昇し、服薬管理が軽減されたことにより地域連携をはかれる胃癌術後化学療法症例の増加が期待できると考えられた。がん地域連携パスは有用であるが、適応症例以外にも患者カルテなどのツールの活用により、病院内外での薬剤師の役割の標準化や情報共有をはかることができる。

キーワード

臓器別:胃・十二指腸

手法別:チーム医療

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