演題抄録

一般口演

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

がんと就労の問題点と課題に対する「がん就労を考える会」参加者アンケートからの考察

演題番号 : O33-4

[筆頭演者]
高原 悠子:1 
[共同演者]
赤羽 和久:2、室田 かおる:3、岩井 美世子:4、船﨑 初美:5、室 圭:6、岩田 広治:7

1:名古屋第二赤十字病院・薬剤部、2:名古屋第二赤十字病院・一般消化器外科、3:名古屋第二赤十字病院・看護部、4:愛知県がんセンター中央病院・看護部、5:愛知県がんセンター中央病院・がん相談支援センター、6:愛知県がんセンター中央病院・薬物療法部、7:愛知県がんセンター中央病院・乳腺科

 

【はじめに】近年、がん患者・経験者に対する就労・両立支援が注目されている。がん患者の就労対応は院内或いは企業内のみで完結できないことが多く、医療機関・企業・行政の連携が不可欠である。そこで、我々は東海地区で就労支援ネットワークを形成し、就労支援体制の発展に寄与することを目的として、2015年に医療従事者、キャリアカウンセラー、医療ソーシャルワーカー、社会保険労務士、愛知県行政担当者の多職種で「がん就労を考える会」を設立し、これまでに2回の研究会を開催した。今回、第2回参加者アンケートの結果を報告する。
【目的】参加者の支援状況、ニーズを知り、今度の研究会の課題について検討する。
【方法】研究会参加者を対象に無記名式アンケートを実施
【結果】多職種から160名の参加があり、107名から回収した(回収率66.9%)。自施設での支援状況について、就労に関して「尋ねている」、「相談窓口がある」と答えた人がそれぞれ46名(43.0%)、33名(30.8%)であった。「支援ツールがある」と答えた人は17名(15.9%)であったが、厚生労働省のガイドラインを知っている人は38名(35.5%)、活用したことのある人は7名(6.5%)にとどまり、愛知県作成の就労支援カードを配布している人は11名(10.3%)であった。また、社会保険労務士、キャリアカウンセラーと連携していると答えた人は14名(13.1%)であった。69名からの自由記載では事例検討が参考になった24名(34.8%)、多職種での討論がよかった20名(29.0%)、就労支援について考えるきっかけとなった10名(14.5%)などの意見があった。また、今後のテーマとして企業やハローワーク・自治体の取組の紹介、困難・失敗事例を含んだ事例検討の希望があった。
【考察】第1回の研究会では現状・課題の理解は得られたが、具体的な支援がわからないといった意見があった(第13回乳癌学会中部地方会で報告)。そこで、第2回は事例検討を取り入れ、多職種で討論を行ったことで、より具体的な支援内容の理解が得られ、就労支援を取り組むべき課題として考える契機となった。一方で、ガイドラインへの対応や支援ツールの普及、多職種連携は不十分であった。本研究会を多職種連携の場として活用し、各施設での取組を共有、支援方法の具体的な提案をしていきたい。また、これまでは医療関係者対象に研究会を開催してきたが、今後は企業関係者の参加も募り就労支援ネットワーク拡大に努めたいと考える。

キーワード

臓器別:その他

手法別:患者支援

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