演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

がんの痛みの強さ、オピオイドの使用量には男女差、年齢差があるのか?

演題番号 : P98-7

[筆頭演者]
小栗 啓義:1 
[共同演者]
山口 龍彦:1

1:高知厚生病院・緩和ケア科

 

【緒言】がん疼痛の強さについて,男女差や年齢差が経験的に報告されることがあるが,評価方法も難しく,詳細な検討報告はほとんどみられていない.我々は以前からがん種により疼痛の強さ,オピオイドの使用量に差があることを報告してきた.今回,男女の性差や年齢によるオピオイドの使用率,使用量の差について検討したので報告する.
【対象・方法】2012年4月から2016年12月の間に当科で看取りを行ったがん患者937名を対象に,男女に共通し50例以上であったがん種についてオピオイドの使用率,1日最大定期投与量について男女差,年齢差について後方視的に比較検討した.年齢は75歳未満を若年群,75歳以上を高齢群と定義した.オピオイドの投与量は経口モルヒネ換算で算出し比較した.
【結果】男女に共通し50例以上であったがん種は,肺がん(182),胃がん(130),膵臓がん(89),結腸がん(64),肝臓がん(51)の5種であった.5種類のがん種においてオピオイドの使用率,1日最大定期投与量は,男女差はみとめなかった.肺がん,胃がん,膵臓がん,結腸がんでは,若年群で高齢群に比較し,オピオイド使用率は高率であり,1日最大定期投与量は有意に高用量であった.
【考察】今回検討した頻度の高いがん種においてOpの使用率,使用量に男女差はみられなかった.年齢比較では若年群においてオピオイドの使用率は高く,使用量も多いことが示され,若年においてがん疼痛を強く感じることが示唆された.

キーワード

臓器別:その他

手法別:緩和医療

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