演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

当院の大腸がん術後フォローアップの現状と課題

演題番号 : P86-5

[筆頭演者]
豊福 美穂:1 
[共同演者]
的野 敬子:2、荒木 靖三:2、中野 友起子:1、野明 俊裕:2

1:大腸肛門病センターくるめ病院・看護部、2:大腸肛門病センターくるめ病院・医局

 

はじめに:大腸がんの術後フォローアップはガイドラインのよると術後5年間の定期受診を推奨しており、当院でもフォローアップシステムに基づいて検査を行っている。しかしながら術後年数が経過するにつれ、受診率が低下する傾向にあり、現状の把握と今後の課題について調査を行った。
目的:大腸癌術後の再来率を調査する
対象:2011年~2016年の間に当院で手術を行ったStageⅡ~Ⅲの大腸癌症例
方法:3カ月に1回、電子カルテ上で来院の有無を確認。3~6カ月来院がない患者に対して電話で受診を促す
結果:術後6年目 対象者27人 再来なし10名 再来率62% 術後5年目 対象者35人、再来なし8名 再来率77% 術後4年目 対象者29人、再来なし4名 再来率90% 術後3年目 対象者35人、再来なし2名 再来率94% 術後2年目 対象者41人、再来なし2名 再来率96% 術後1年目 対象者29人、再来なし0名 再来率100%だった。再来がない患者13名に対し電話での受診を促したところ、受診の必要性を理解できていな5人、忙しい3人、金銭的問題2名、そのほか気にはなっていた、認知症が悪化した、紹介元でフォロー中が1名ずつだった。
考察:術後3年までは再来率も高いが、年数の経過とともに、再来率は低下する傾向にあった。これは術後5年間の定期受診の必要性を術直後から指導する必要があると考える。また検査間隔も長くなると受診を忘れてしまうことがあり、5年間の検査スケジュールをあらかじめ患者に提示することで再来率の増加につながると考える。当院では主治医がフォローアップシートにのっとり、次の検査予定を決めるが、全大腸検査の際、非常勤医師がその後の予定を立てず、次の再来に繋がらないのも現状である。フォローアップシートに従って非常勤医師も次の検査の予定を組む、検査前に主治医の診察を受けるなどの対応も必要だと考える。現在術後1年目は毎月来院し、診察と採血を行っている。患者の経済的負担や、仕事等を考慮し、フォローアップシートの改定も検討する必要があると考える。
まとめ:術直後から5年間の定期検査の必要性を十分説明し、検査予定などをわかりやすく提示していく、またフォローアップシートの改定を行い、術後3年目以降の再来率増加に向けて取り組んでいく。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:チーム医療

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