演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

前立腺癌骨転移の治療効果判定におけるBone Uptake Value(BUV)法の有用性

演題番号 : P82-7

[筆頭演者]
小西 慎介:1 
[共同演者]
山下 真平:2、下川 敏雄:3、柑本 康夫:2、原 勲:2

1:社会医療法人生長会府中病院・放射線室、2:和歌山県立医科大学・泌尿器科、3:和歌山県立医科大学・臨床研究センター

 

目的:骨転移を有する前立腺癌患者での骨シンチを定量化するものとしてはBone Scan Index(BSI)がよく使用されるが、BSIは全身の骨組織において骨転移を示す割合を求めたもので、同一部位における集積の度合いを定量化したものではない。今回我々は、同一の転移部位において集積の度合いを定量化する方法としてBone uptake value(BUV)法の有用性につき検討した。
対象と方法:骨転移を有する未治療前立腺癌患者9例を対象にホルモン治療開始前および治療開始後は6ヶ月毎に骨シンチおよびPSA、各種骨回転代謝マーカー(血清1-CTP、尿中NTx、BAP)を測定した。年齢の中央値(範囲)は74歳(59~86歳)、診断時PSA中央値(範囲)は133ng/ml(24.12~1908.52 ng/ml)、Gleason scoreの中央値(範囲)は8(7~9)であった。撮影された骨シンチからBSIとBUVを求めた。BSIに関してはBONENAVIを用いて算出した。BUVは骨シンチにおけるpixel値を放射性医薬品の投与量や撮像開始時間などの検査に関わる条件で補正したもので骨シンチ画像の濃度統一が行えることから、経時的な比較が可能となる。得られたBSI、BUV、PSA、各種骨回転代謝マーカー(血清1-CTP、尿中NTx、BAP)を経時的にグラフ化しそれぞれの因子間の相関関係に関しSpearmanの順位相関係数を求めた。
結果:9症例に関しすべての因子間の順位相関係数を認めた。有意な相関関係を認めたのはBUVと血清1-CTP(0.401、95%CI: 0.059-0.742)、PSAとBAP(0.484、95%CI: 0.155-0.814)、尿中NTxとBAP(0.686、95%CI: 0.439-0.933)であった。骨シンチを定量化したBSIとBUVに関してはBUVに関して血清1-CTPとの間で有意な相関関係を認めたが、BSIと有意な相関関係を認めた因子はなかった。
結論:同一の転移部位において集積の度合いを定量化する方法としてBone uptake value(BUV)法は骨回転代謝マーカーである血清1-CTPと有意な相関関係を示しており骨転移における新しい治療効果判定因子となる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:イメージング

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