演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

上皮性卵巣・卵管・腹膜癌T2・T3a/b期の治療方針について

演題番号 : O72-3

[筆頭演者]
錦見 恭子:1 
[共同演者]
楯 真一:1、山本 憲子:1、植原 貴史:1、碓井 宏和:1、三橋 暁:1、生水 真紀夫:1

1:千葉大学医学部附属病院

 

【目的】上皮性卵巣・卵管・腹膜癌の治療方針は、可及的に最大限の腫瘍減量術(primary debulking surgery, PDS)を行うことである。しかしT3c期で全身状態が悪くPDSを行うことができない症例は、術前化学療法(neoadjuvant chemotherapy, NAC)後のinterval debulking surgery, IDSも許容されており、PDSの治療方針にするべきかNAC後のIDSにするべきかの議論も多数おこなわれている。一方、T2・T3a/b期は、全身状態が良好で、PDSが可能である症例が多いが、婦人科腫瘍専門施設でない場合はNACが行われている場合もみられる。当科ではT2・T3a/b期に対し、基本術式に他臓器切除を併施行することでPDSでのoptimal rate向上を目指している。今回、optimal rate向上のために必要な術式を検討した。【方法】2008年1月~2012年12月に治療した上皮性卵巣・卵管・腹膜癌T2・T3a/b 29例について、組織型、optimal rate、術式、予後を検討した。【結果】年齢は39‐93歳、組織型は漿液性腺癌:11例、明細胞腺癌:7例、類内膜腺癌:3例、粘液性腺癌:1例、混合型腺癌:5例、癌肉腫:2例であった。TNM分類はpT2a:0例, pT2b:1例, pT2c:22例, pT3a:3例, pT3b:3例, pN0:12例, pN1:12例, pNx:5例, M0:26例, M1:3例であった。26例がPDSとなり、3例は合併症(1例は胸水貯留による呼吸障害、2例は血栓症)のためNAC後IDSとなった。Optimal rateは100%で、基本術式に併施行した術式は、直腸切除:18例(62%)、回盲部切除:2例(7%)、横隔膜切除:1例(3%)であった。4年無病生存率は45.3%(中央値37.1ヶ月)、4年生存率は75.7%であった。 【結語】T2・T3a/b期の症例には抗がん剤抵抗性の組織型が多く含まれており、安易なNACは避けるべきであると考えられた。またoptimal surgeryを目指すためには他臓器切除、特に直腸切除は必要であると考えられた。

キーワード

臓器別:卵巣

手法別:手術療法

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