演題抄録

デジタルポスター

開催概要
開催回
第55回・2017年・横浜
 

骨転移を伴う消化器癌及び希少がん患者における、デノスマブとゾレドロン酸の効果比較

演題番号 : P40-6

[筆頭演者]
川村 佳史:1 
[共同演者]
今井 源:2、西條 憲:2、小峰 啓吾:2、岡田 佳也:2、大内 康太:2、山田 英晴:1、高橋 昌宏:2、高橋 信:2、高橋 雅信:1、城田 英和:2、石岡 千加史:1

1:東北大学・加齢医学研究所・臨床腫瘍学分野、2:東北大学・病院・腫瘍内科

 

【背景・目的】がん骨転移による骨関連事象(SRE)は患者のQOL、予後の悪化に大きく影響するため、SREの発現を予防・治療することががん骨転移治療の目標の一つとなっている。乳癌、肺癌及び多発性骨髄腫において、デノスマブがゾレドロン酸に対して有意にSREを減少させることが示されている。しかし、これらのがんに比して骨転移頻度が低い消化器癌及び希少がんにおいては、デノスマブとゾレドロン酸の効果比較に関する報告が少ない。そこで、消化器癌及び希少がんの骨転移患者におけるデノスマブとゾレドロン酸の効果比較を目的に後方視的解析を行った。【結果】総計168症例(消化管癌128例:食道癌59例、胃癌34例、大腸癌35例、膵胆道系癌12例、希少がん28例:神経内分泌腫瘍10例、肉腫8例、原発不明癌7例、肛門管癌1例、メラノーマ1例、副腎癌1例)のうち、ゾレドロン酸投与群(Z群)99例、デノスマブ投与群(D群)50例、骨修飾薬非投与群(N群)19例であった。SRE発現率はZ群67.7%、D群60.0%、N群94.7%であった。骨修飾薬開始からSRE発現までの期間中央値はZ群79日、D群186日、N群31日であった。D群はZ群に比して低Ca血症が多くみられた。【考察】骨転移を伴う消化器癌及び希少がんの症例において、ゾレドロン酸に比しデノスマブが有意にSRE発現までの期間を延長させた。また、副作用による死亡や治療中止例はなくデノスマブの安全性も確認された。乳癌、肺癌及び多発性骨髄腫と同様に消化器癌及び希少がんの骨転移症例においても、ゾレドロン酸に比しデノスマブがSREを減少させる可能性が示されたと考えられる。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:化学療法

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